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膝が痛いけど整形外科の受診でいいのか、迷ったりしていませんか? はたまた、長年にわたり膝の痛みに悩まされ続けている人は、このままでいいのか不安になっていませんか? それなら、こちらをご覧ください。きっと、あなたが受診すべきなのがどこかはっきりするはずです。
というのも、ここでは膝が痛いときに受診する4つの選択肢を詳しく解説。それぞれどんなタイミングで受診するのがいいのかをお教えします。はじめて膝が痛くなった人も、ずーっと膝の痛みに悩んでいる人も、ぜひ参考にしてみてください!
膝が痛いときに受診するのはどこ?
膝が痛いときはどこを受診すればいいのか。まずはその選択肢をおさえておきましょう。
膝痛で病院を受診する場合
病院と言っても、様々な専門科があります。膝が痛いときに受診する可能性のある科は3つです。
整形外科
病院の中でも、主に骨や関節の故障を診療する専門科。靭帯、筋肉などのケガや痛みも整形外科で治療します。そのため、膝が痛いとなったら、まず受診することの多いのが、整形外科のある病院でしょう。
内科
膝の痛みの原因が、必ずしも骨や関節、筋肉、靭帯といった、整形外科の範疇とは限りません。内科的な原因が関係している膝痛では、こちらでの治療も必要になるケースがあります。
放射線科
膝の慢性的な痛みには、血管のトラブルが関係している可能性が高いということが言われています。「もやもや血管」という名称でテレビでも報じられ話題となったので、知っている人もいるかもしれませんね。
痛みを発する根本的な原因は別にありますが、痛みを緩和する目的として、この血管のトラブルにアプローチするという治療法も拡大中です。その治療を扱っているのが、もやもや血管の治療を専門とする病院以外だと、一部の放射線科になります。
病院ではないけど膝が痛いときの選択肢
病院以外の施設でも、膝の痛みを治療するところがあります。
接骨院・整骨院
日本古来の伝統医術、柔道整復術を施す施設で、先生も医師ではなく柔道整復師。打撲や捻挫の治療や脱臼や骨折の応急処置を主としてます。接骨院や整骨院、ほねつぎなど様々がありますが、呼び方が違うだけで施術内容は同じです。
膝痛を治療する病院の各診療科はこんな人におすすめ
膝が痛いときの病院の選択肢をご紹介しましたが、それぞれ、診るところや治療法が異なります。どんな人が受診するといいかをまとめてみました。
病院で整形外科を受診する膝痛ケース
整形外科は病院の中でも骨や関節を専門とするところなので、膝が痛いとなれば、まずこちらへの受診をおすすめします。
こんな症状の人は整形外科へ
- 膝の痛みで階段の上り下りがつらい
- 曲げ伸ばしで膝が痛い
- 膝が動かしづらい(可動域制限がある)
- 肉離れや膝の捻挫、打撲などのケガ
- 膝に水がたまっている
- 膝が腫れている
など、膝に関するトラブル全般
整形外科での治療の手順
- 問診
原因を推理するために、痛み出した時期や仕事内容、スポーツ経歴や過去にかかった病気など、医師が様々な質問をします。質問の意図やそこから分かることについて、興味のある方は「膝痛の原因をつきとめるために整形外科医がする7つの質問」もご覧ください。 - 触診
膝の痛む箇所や痛みの程度、可動域にどれほど制限が出ているかなど、実際に医師が膝に触れて調べます。 - 検査
問診や触診の内容から見当をつけた膝が痛い原因を、より詳しく調べるために検査します。レントゲン検査が代表的ですが、見当をつけた原因によって、注射器で関節液を採取して色や粘り気をチェックしたり、血液を検査したり、MRIやCTを撮ることもあります。 - 治療
原因を突止めたら、それに応じた治療を行います。湿布や内服薬といった痛み止めの薬の処方や、痛みを緩和する電気や超音波などを使った物理療法、関節内であればヒアルロン酸注射を打つことが一般的。運動療法として、痛みを和らげる筋トレやストレッチ法の指示を受ける場合もあります。
病院で内科を受診する膝痛ケース
膝関節の痛みを和らげる目的なら、整形外科の受診で問題ありませんが、根本的な原因が整形外科の範疇にない場合、内科で治療を受けるケースもあります。
内科でも治療を行う膝痛の病気例
つぎのような膝の痛みを伴う疾患は、根本の原因に内科的な要因があります。
- 関節リウマチ
体を守る免疫機能が異常をきたし、正常な関節組織まで攻撃してしまう病気です。整形外科の他、内科でも診断や治療を行っています。また、リウマチ専門のリウマチ科、膠原病科なども存在します。 - 痛風
体内にたまった尿酸が結晶になって関節に沈着することで、強い関節炎を起こす病気。整形外科の注射や処方薬でも痛みを緩和できますが、尿酸値が高いという根本的な原因には、内科での治療が必要です。 - 変形性膝関節症
膝関節内で炎症が起こり、進行すると骨まで損傷して関節が変形するという膝の代表的な病気。原因のひとつである肥満に対して、内科医によるメタボ・肥満外来などを設けている病院もあります。
内科での治療の手順
- 問診
症状など、整形外科でも質問する基本的なことを確認します。すでに整形外科を受診している場合は、その治療や結果についての質問もあります。 - 検査
見当をつけた原因を調べるため、必要な血液検査を行います。 - 治療
薬物療法や生活習慣の指導がメインとなります。
病院で放射線科を受診する膝痛ケース
慢性的な痛みを引き起こす「もやもや血管」。これは、毛細血管が伸びる異常で、炎症が影響していると言われています。そして、血管には神経が伴走するので、血管が伸びるということは神経も伸びるということ。神経は痛みを伝達するため、痛みが強まるというわけです。
その状態を正常に戻すための治療が運動器カテーテル治療というもので、もやもや血管の専門病院以外で扱っているのが放射線科になります。ただ、自由診療の新しい治療法のため、まだ一部の病院でしか行われていません。
根本の原因を治療するものではありませんが、痛みを緩和する選択肢として広まりつつあります。
こんな症状の人はもやもや血管かも!?
もやもや血管を専門に治療する病院、奥野クリニックの奥野医師によると、下記のうち2つ以上あてはまるともやもや血管の可能性が高いそうです。
- 爪が白くなるくらいの強さで指圧して、明らかに痛い場所がある
- じっとしているときも痛い
- 朝起きて、動きだしのときに痛い
- 動き始めは痛いが、しばらくすると落ち着く
- 痛みを例えるなら、ズキズキ、ジンジン、チクチク、重いなどと表現できる
- 痛い場所が赤くなったり、腫れることがある
- 天候によって痛みが変わる(冷えると痛い)
- お酒を飲んだ後やその翌日に痛みが増す
- 激しい運動の後に痛みが増す
もやもや血管の治療の手順
- 診察
膝が痛い原因がもやもや血管によるものかどうか判断するための診察を行います。 - 超音波検査
もやもや血管を確認するため、超音波検査を行うこともあります。 - 血液検査
運動器カテーテル治療を受ける場合は、事前に血液検査が必要です。 - 治療
運動器カテーテル治療では、血管にカテーテル(細長いチューブ状の器量器具)を通し、膝が痛い箇所に少量の薬剤を注入します。痛みの原因となっていた、もやもやしていた異常に伸びた血管が塞がり機能しなくなるため、膝の痛みが改善するというものです。
【その他】接骨院・整骨院を受診する膝痛ケース
「骨」と名前にありますが、接骨院や整骨院の主な診療内容は、捻挫や肉離れ、打撲といった外傷です。脱臼や骨折も保険適応ですが、対象となるのは応急処置のみ。それ以外は病院の医師の同意が必要となります。
接骨院が施術する膝の痛みと保険適応
接骨院で健康保険が適応されるのは、診療内容の中でもメインとなる捻挫や打撲。あとは、脱臼や骨折の応急処置です。以下のケースも施術は受けられますが、健康保険が適応されないため、全額自己負担となります。
- 日常生活の疲れからくるもの
- 病気が原因の膝痛やしびれ
- スポーツによる筋肉疲労
- 加齢からくる膝の痛み
- 過去のケガが原因の膝痛
接骨院を受診したらこんなことをします
- 問診
痛みの状況に関する質問から、原因を探ります。 - 触診
接骨院では特に体のバランスなどを重視する傾向があります。触診でも体の歪みをチェックして治療方針を立てることが多いようです。 - 検査
接骨院や整骨院でレントゲン検査などを行うことはできませんが、必要があれば協力関係にある指導病院で行うこともあります。 - 施術
原因や症状によって変わってくるかと思いますが、マッサージや電気治療、体のバランスの矯正などが主な治療法となります。
膝が痛いとき、病院の各診療科を受診するタイミング
いろんな病院の診療科や、病院以外の施設も紹介しました。気になるのは、それぞれどういったときに受診すればいいか、自分の場合はどこを受診すればいいか、ですよね。ひとつの目安として、下記を参考にしてみてください。
膝が痛いときは、病院の中でもまず整形外科を受診
膝が痛くなった場合、まっさきに疑われるのは、筋肉や靭帯、骨や関節のトラブルです。また、そういったケースがもっとも多く見られます。そのため、病院でもまずは整形外科を受診して、痛みの原因を診断してもらいましょう。
接骨院や整骨院に行くなら整形外科での診断後
接骨院や整骨院に整体やマッサージのようなイメージを持っている人にとっては、病院よりも気軽に感じている人も少なくないでしょう。そのため、ひとまず接骨院で治療してダメなら病院と考えるかもしれません。ただ、医師が診察や検査内容を踏まえて、あらゆる可能性から原因を正確に診断してからでないと、最悪の場合、施術が裏目にでることがないとも言い切れません。
脱臼や骨折の応急処置のために近くの接骨院をまず受診、というのはアリ。その他のケースで接骨院を受診する場合は、整形外科での診断後をおすすめします。ただし、病院で治療している場合、同じケガに対して接骨院などでも保険利用で施術を受けるということはできないのでご注意ください。
内科の受診は指示があった場合
内科を受診するケースは、稀だと言えるでしょう。先にあげた内科的な原因の膝の痛みであっても、痛みを緩和させる治療は整形外科でも可能です。例えば、健康診断で尿酸値が高いと判明して痛風治療のためにまず内科を受診することはあるかもしれません。ただ、痛みが先に出た場合は原因が痛風なのか、骨や関節のトラブルなのかは分からないので、整形外科を受診した方が良いでしょう。
強いて言えば、膝の痛みの根本的な原因に対する治療が必要と整形外科医が判断した場合、内科や専門外来の受診を勧められることがあるかもしれません。
放射線科やもやもや血管専門病院は慢性的な痛みの場合
もやもや血管は慢性的な痛みをもたらす特徴があります。そのため、痛み始めて間もない人よりも、何年も痛みに悩んでいる人の方が向いていると言えるでしょう。ただし、もやもや血管の治療は保険適応外なので、治療費は10割自己負担。そのあたりも考慮した上で、受診するかどうかは患者さま自身が判断することになります。
膝が痛いときの病院の選び方
ご覧いただいた通り、膝が痛いときは迷わず整形外科に行きましょう。その他、病院を選ぶ際のアドバイスがあるとしたら、ひとつは膝の専門医がいる病院を受診することです。整形外科医にも得意分野はありますからね。それだけ膝の治療経験も多く、経験値が高いと考えられます。
ふたつめは、家や駅から近いということ。膝が痛い場合、定期的な治療が必要になることもあるでしょう。そのとき、自宅から違いと通いやすいし、電車を使うとしても駅近だと歩く距離も短く、膝への負担は少ないからです。
膝が痛くて病院をお探しの方、参考にしてみてください。