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スポーツをしているときに、「膝が痛い……。思うようなプレーができない」。そんな悩みを持っている方が大勢いるのではないでしょうか。
そんな方にはテーピングをおすすめします。実は手軽で大きな効果が期待できる優れものなんです。
でも、「テーピングってどんな効果があるの?」「どんなときに、どういう種類をどのように使えばいいの?」と、最初は全然分からないですよね。ご安心ください。ここではテーピングの基礎知識から、シーン別の使用方法までご紹介します!
膝のテーピング効果
テーピングとは、患部にテープを巻いて固定すること。しかし、固定することでどんな効果が得られるのでしょうか。
実は膝のテーピングには、以下の4つの効果が期待できるんです。
膝痛をやわらげる
膝関節はとても不安定な部位。スポーツをする際には、そこに大きな負荷もかかります。膝痛の方は動くたびに大きな痛みを覚えるに違いありません。しかしテーピングでガッチリ圧迫、固定することで膝関節は安定し、痛みをやわらげることができます。
ケガの悪化を防ぐ
膝関節を固定することで、ケガで弱くなった関節や筋肉、靭帯を補強することができます。さらに、膝にかかる負担を分散することができ、怪我の悪化を防ぐことに繋がるのです。
ケガの予防(再発防止)
テーピングで固定すれば膝関節の動きは制限されます。膝関節のケガは可動域を超えた動きをすることで生じるため、可動域を制限することで大きなケガを予防することができるのです。既に膝痛が治ってきた方も、再発防止のためにテーピングは大変有効な手段となります。
恐怖心の軽減
これが意外に大きく働きます。膝をケガしている方(もしくは以前ケガをされた方)は膝に大きな不安を抱いているに違いありません。テーピングで固定、補強することで安心感を得ることができるはずです。思い切りプレーに集中することができるでしょう。
膝のテーピングの種類
テーピングに使うテープには様々な種類があります。それぞれに特徴があり、使用目的によって使い分けなくてはいけません。
エラスティックテープ
素材が厚く、伸縮性の高い固定力が特徴です。膝・肩・肘など可動性が高い部位に使われることが多いこのテープ。関節部位をガッチリ固定、圧迫できるので、痛みの軽減に働きます。
ソフトエラスティック
伸縮性・粘着性が高いテープです。また、ハサミを使わなくても切ることが可能で、非常に使いやすい優れもの。患部の固定にも使えますが、伸縮性の高さゆえに固定力は低め……。それよりも、固定力の高いテーピングを巻いた上から、仕上げ(テーピングがはがれないように)という形で巻くことで力を最大限に発揮します!
自着性テープ
肌に強く粘着しないタイプのテープです。巻き直しが容易で、2〜3回は同じテープを使用するとこができます。粘着力が低いため、体毛が多い場所でも無理なく使用可能。患部を固定、圧迫するために使いますが、エラスティクテープよりも固定力は劣ります。
キネシオテープ
このテープは他のものと用途が少し異なります。筋肉の円滑な動きやケガの治癒をサポートするのが目的。筋肉の伸びを制限する効果があり、痛みを和らげることができるのです。さらに貼ることで皮膚が引っ張られ、血液の循環も良好に。そのため、筋肉の疲労回復も期待できます。筋肉に沿って貼ることによって、症状の悪化やケガの防止が可能です。
アンダーラップテープ
テーピングをすることで、皮膚が荒れたり、かぶれることがあります(テープの粘着剤の影響)。このテープはそんな肌のトラブルを予防するためのもの。固定タイプのテープを巻く前に、下地として巻くことで皮膚を保護します。このテープ自体に固定力はないので注意です。また、キネシオテープを貼る際は、皮膚に直接粘着させなくてはいけないため、使用することができません。
【スポーツ別】膝痛へのテーピング方法
テーピングの基礎知識を得たところで、具体的なシチュエーションを想定してみましょう。スポーツ別に起こりやすい膝の疾患、痛みの特徴を挙げ、テーピングの効果的な使用方法をご紹介します。
バスケやバレー選手に多いジャンパー膝
バスケットやバレーボールなど、ジャンプを基本とするスポーツで、もっとも多く見られる膝痛がジャンパー膝です。
ジャンパー膝の正式名称は膝蓋靭帯炎(しつがいじんたいえん)。膝のお皿とすねの骨をつなぐ靭帯が炎症を起こす疾患です。
ジャンパー膝のときはこのテーピング!
ジャンパー膝は太ももの筋肉の硬直が原因。その状態でジャンプを繰り返すと、靭帯が強く引っ張られ、靭帯とすねの骨の付着部分で炎症が起きてしまうのです。つまり、太ももと靭帯の付着部分の2箇所を保護・固定することによって症状が改善します。
ここでテーピングの出番です。使用するテーピングでオススメなのが、キネシオテープ。理由は筋肉をサポートする効果があること。また、伸縮性が高いことから膝まわりに適しています。
テーピングをしておくことで怪我の予防にもなるため、ジャンパー膝ではないけれどジャンプの動作が多いスポーツをやっている方は大変有効です。
ジャンパー膝のテーピングの巻き方
では、どのようにテーピングすれば効果的なのでしょう。意識する箇所は太もも、膝のお皿の下です。
①まず足の付け根から膝のお皿の上まで一本
貼りましょう。
②膝内側の足の付け根から、膝のお皿を囲うように貼ります。終着はお皿の下辺りです。
③同様に、今度は膝外側の足の付け根からお皿を囲んで貼ります。
④最後に膝のお皿の上の周囲に貼って終了です。
注意すべき点はキネシオテープは必ず密着させること。しわやたるみがあると効果が半減です。この場合、膝のまわりに貼るときは、膝を30度ほど曲げると上手くいくでしょう。
サッカー選手に多い内側側副靭帯損傷
サッカーをしている方で多い膝の疾患に、内側側副靭帯損傷(ないそくそくふくじんたいそんしょう)があります。
内側側副靭帯とは膝の内側にあり、太ももの骨とすねの骨を繋いでいる靭帯。膝が左右に動き過ぎないように止める働きをしています。膝の外側から内側へ強い力が加わると、この靭帯が伸びてしまい、損傷してしまうことがあります。
内側側副靭帯損傷にはこのテーピング!
ここでのおすすめはエラスティックテープです。
内側側副靭帯損傷の場合、膝が内側に曲がり過ぎないように、しっかりと固定する必要があります。固定力のあるテープで膝の可動域を制限し痛みを抑え、安定感を高めなくてはいけません。テーピングの範囲が広いので、人によってはアンダーラップテープを貼り、皮膚を保護しても良いでしょう。
内側側副靭帯損傷のテーピングの巻き方
では、どのようにテーピングすると効果を発揮するでしょうか。
ポイントは全てのテープが膝の内側でクロスするように貼ることです。クロスすることで靭帯周辺の可動域をかなり制限できます。
①テーピングに緩みが出ないように膝を約30度に曲げます。※アンダーラップテープを巻く際は、少しずつ重なるように巻き付けて下さい。
②太ももの上方から、必ず膝の内側を通り、すねの横あたりまで貼り付けましょう。
③最初のテーピングを中心とし、左右から同様に貼り付けて下さい。必ず膝の内側でクロスするように注意。強度を増すために2回ずつ貼ると効果的です。
マラソン選手に多いランナー膝
マラソンやランニングによって生じる膝の疾患で最も多いのが、腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)。別名ランナー膝と呼ばれるほど、マラソンを行う上で生じやすい疾患です。
腸脛靭帯とはおしりの筋肉から伸び、太ももの外側を通って、すねの骨を繋いでいる靭帯を指します。この靭帯が太ももの骨とこすれ合って、炎症を起こしてしまうことがあるのです。
ランナー膝にはこのテーピング!
ここでオススメなのが、キネシオテープ。
腸脛靭帯炎は太ももの筋肉の酷使が原因です。これには筋肉の円滑な動きをサポートするキネシオテープが最適! 太ももに貼ることによって症状が改善します。
ランナー膝のテーピングの巻き方
では、どのように巻くのが最も良いのでしょうか。太ももの筋肉は大きく、お尻のすぐ下まで広がっています。足の付け根までしっかりと貼り付けましょう。またキネシオテープを使用するので、皮膚の上からですが筋肉に密着させるよう意識しましょう。
①膝は軽く曲げて、つま先は外に向けましょう。
②膝のお皿の下あたりから巻き始め、膝の外側を通って、足の付け根まで伸ばして貼って下さい。このときお皿に沿って巻き、軽く引っ張りながらお尻のあたりまで貼るようにしましょう。
③同様に少し位置をずらしてもう一枚貼ると、効果的です。
テーピングの効果は使い方しだい!
いかがでしたでしょうか。テーピングって様々な種類があって、色々な使い方があるんです。使い方によっては、膝痛を緩和・予防する大きな効果が期待できます。あなたの膝痛にもテーピングは必ず役に立つはず。是非この機会に試してみてはいかがでしょうか。