筋肉

膝関節に筋肉はほとんどありませんが、周辺の筋肉が深く膝の健康に関係しています。まずは、太もも前側の大腿四頭筋。膝を伸ばす動きを担っていて、この筋力で膝にかかる負担も軽減されています。また、太もも裏のハムストリングスは、膝を曲げる動きを司る筋肉です。他にも、ふくらはぎの腓腹筋、O脚に影響するお尻の臀筋群や股関節周りの内転筋群なども、膝関節に影響を与える筋肉です。

これら筋肉は、使わなければ筋力が低下します。また、使わないことで硬くなり、伸縮運動が制限されることも。すると、膝への負担が増加することはもちろん、関節のアライメント（配列）不良によって、膝関節の一部にだけ負荷が集中するような事態も招きかねません。変形性膝関節症の原因のひとつに筋力低下が上げられるのはそのためです。

ただし、逆に言えば、トレーニングやストレッチで筋力や柔軟性を維持することで、予防に努めることができます。使い過ぎると筋肉が炎症して痛みが生じることもありますが、膝に負荷をかけない適度な運動は、健康寿命を伸ばす上でも推奨されます。以下の記事で、筋肉が膝の痛みにどう関係しているのか、膝の筋肉を鍛える方法などについても詳しく解説しているので、どうぞ参考にしてみてください。